黄昏よりも少し早い、まだほの暗い時間帯でした
部屋の窓を開けて、戸を閉めようとした時のことです
5メートルほど先にいた、ホルスタイン模様の猫と目が合い、
その時、「もしや!!」と思ったのです
あれは、2週間ほど前
庭の芝生の上に大きな、りっぱな猫うんこ一つ
側を通り過ぎただけで、あんなに臭いなんて
それから数日後、その物体は見事につぶされていました
そうです、私以外の誰かがフンでしまったのでしょう
その日から玄関の辺りが、妙に臭ったのです
おそらく、猫うんこを踏んだすぐ後にココへ来たのでしょう
犯人はどの靴か、調べる勇気も無いまましばらくの間、
風に漂い、玄関から漂い、
芝生の上の本元さんから漂ってくる
異臭に悩まされる日々を送っていました
鼻の奥には今も、忘れることの出来ないアノ香り
そう、あのホルスタイン模様の猫のモノに違いありません
実際は数秒だったでしょう、両者の睨み合いは続き、
冷たい風に我に返った私が、ゴング代わりに戸を思い切り閉めると
その音に驚いたその猫は、南の方向へと逃げていきました
今現在、玄関は勇気を持った母の手によって
キレイキレイに掃除されて、平穏な日が訪れています
こんなことで尊敬されたくは無いかもしれないけれど
改めて母よ、ありがとうございます。
©Misyou Kiduki